* 以下は、ナガサキアゲハの過去掲載像の一部
* 以下は、ナガサキアゲハの♂の過去画像
* 2020.08.25
≪新・瞬の風 111 ≫
ナガサキアゲハ Ⅱ
今年の夏も、ナガサキアゲハ(*A*)の♀が、自宅のノウゼンカズラ(*B*)の花にやってきた。必死に吸蜜しているようで、その赤い花からなかなか離れない。
黒くてかなり大きいアゲハチョウ(*C*)だ。翅を開いた横幅は20cm位はある。後翅に放射状の白い紋蛾5~6条、最も内側の対象的な紋は白・赤・黒の豪華なものだ。そのちょうどその裏側の翅にも同じ色の白・赤・黒の紋がある。さらに、前翅にも十数個の外に流れるような白い線状の紋がある。その前翅には白い流れるような紋が強く、灰色にも見える。
自宅の周辺には大きな森があり、そこに繋がった感じで自宅の庭にまでこのチョウが立ってくるのだ。ほかの黒いアゲハチョウなどもよく訪れるから、もしかしたら、【チョウの道】にの一部になっているのかもしれない。
この「ナガサキアゲハ」はアゲハチョウ類(*D*)の中でも最大を誇り、特にメスの翅は大きい。
ナガサキアゲハの「ナガサキ」というのは、僕の住んでいるこの長崎県のことであり、1820年ころに日本にやって来た「シーボルト」(*E*)が長崎で初めてこのチョウを見つけたことによるとされている。当時からこのナガサキアゲハがいたのだろうが、以前から、特に近年は良く見かける黒いアゲハチョウであり、その北限が温暖化現象に伴って上がっていると言われる。昔は関西や本州では滅多に見られないか全く見れなかったという。
この「ナガサキアゲハ」は、黒色系大型のアゲハチョウ類(*D*)の中で、唯一尾状突起を持たない。年に3回発生するとされ、初夏はアザミ(*E*)の花、夏はクサギ(*F*)の花などを訪れ吸蜜する。食草・樹は柑橘類で、カボス(*G*)、レモン(*H*)、ナツミカン(*I*)、キンカン(*J*)などでを産卵する。
自宅のに庭にはカボス、レモン、キンカンなどもあるが、今は見向きもしないようである。今は産卵に向けての栄養の蓄えの時期なのだろう。
そのうちにこのメスのナガサキアゲハは気が向いたら、それらの柑橘類にやってくるのだろう。
* 【参照HP】は次のページにアリ。
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