山川草木・動物 歳時記 Ⅱ 

身の回りの自然を歳時記風に綴った記録。

2021年11月


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                         * 2021.11.23

5442) タケノコイモ「別名:京いも」


 今 趣味でやっている畑(*A*)に自然に生えてきたのは、葉の大きなサトイモ(*B*)のような植物だった。お隣の「C」さんの畑にはそれと同じ野菜が大量に作られていて、種芋が大雨の時にでも流れてきたものだろうと思っていた。

 先日、「C」さんからその野菜を幾つか貰ったのだが、「タケノコイモ」だという。サトイモではなく、それによく似た「タケノコイモ」だったらしい。食べてみたら、意外にも美味だった。サトイモと違っているのは、食べる円筒形の根の部分の「いも」の表面に横に入った模様が見られる。色や形が筍(竹の子)に似ていることから、「タケノコイモ」と呼ばれているのだが、「京いも」のことだという。「京いも」は昭和中期頃に京都で京料理として食べられていた美味しいいもだったのだが、現在では野菜市場に良く並んでいて好きな人も多いようだ。現在の主な産地は宮崎県(小林市)で、明治時代に』台湾から宮崎に伝わり、今に及んでいるらしいのだが、昭和30年ころ京料理の美味い煮物料理の材料として重宝され、「京いも」と呼ばれるようになったようである。このタケノコイモ(すなわち、京いも)の食べごろは今の季節10月から2月の冬場である。

 この「タケノコイモ」は、色も形も葉や茎なども、サトイモによく似ているサトイモ(*B*)の一品種である。その食べるイモ部はサトイモより長めで、その皮の縞模様がある。料理はサトイモより”ぬめり"が少なく、皮がむきやすく煮崩れしにくいという。さすが、見た目にもこだわる「京料理」(*C*)の煮物の材料としては最高なのだろう。



*【参照HP】 ① 趣味でやっている畑(*A*):農業記  農地を借りる・から 農業記 131  グリーンピースの種を播く まで、② サトイモ(*B*):サトイモ(*1910)、③ 「京料理」(*C*):旬の風 294 京都の「食」




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≪新・旬の風 630≫ 
                                ヤマトコマチグモ

 6月の初旬に庭の草の上で見た小さなクモ(*A*)だが、体長10mmくらいだったろうか。そのカラフルな美しい体に見とれてしまった。背中が朱色で頭の部分が黒く、腹の部分はベージュ色だった。脚は黒っぽい朱色で、その脚の長さは体の倍近くはあるものだった。脚の中でも最前の2対はひどく長いものであった。頭の部分の黒いところは、捕えた獲物かも知れないとは思ったので指先でチョコチョコと刺激してみたが獲物ではなくこのクモの黒い頭のようだった。それにしても、お洒落な色のスレンダーな体型が印象的で、何というクモか調べてみようと思った。
 ところが、似たようなクモはいるものの、このように鮮やかな朱色の細身のものはネット上のクモ図鑑(*B*)からは見つからなかった。今まで頼りにしていたクモ図鑑(*C*)がネット接続の上でプライバシーが保護されていないとのことで見ることが出来なくなっていた。(最近、このようなケースが多く、ひどく困っている。)ずらっとクモの写真の並んだサイトでなければ、絵合わせでの同定ができないのだ。結局、ウヤムヤな感じで、名前を調べずにそのままに放置してしまった。

 先日から過去の集積画像をチェックする必要にかられ、この四月からの膨大な写真を一つずつ見返していたら、この美しいクモの写真に再び出会ったのである。今回は別のサイトのクモ図鑑(*D*)でこのクモらしいものを探したのだが見つからなかった。

 このさいは、もうあのサイトしかないということで、クモ蟲画像掲示板(*E*)に聞くしかなかった。幾つかの角度から撮ったこのクモの写真を4枚送り、鑑定してもらった。頭の部分の黒いところはクモの捕った獲物かも知れないことを付け加えておいた。
 いつものクモ蟲画像掲示板の主催者らしい「K」さんからすぐにコメントが届いた。
 『体形が細く、色が若干濃い目なのでピンとこなかったのかも知れませんが・・・ヤマトコマチグモ♂のようです。』とのことだった。調べてみたら、間違いなくこのヤマトコマチグモ(*F*)で雄の方で、コマチグモ科コマチグモ属のものである。

 ほう! ヤマトコマチグモ!・・・大和撫子(ヤマトナデシコ)みたいな日本的な美しい名前だと思った。こちらは、ナデシコでなくコマチ(小町:あの平安時代の超美人と言われた小野小町か?)であり、素晴らしく可愛い名前を貰ったクモなんだな・・・。確かに、華奢で落ち着いたカラフルな小さなクモ、大和小町か・・・ヤマトコマチグモ! 今後、名前を忘れることはなかろう。 

 ヤマトコマチグモの特徴は、上記のような可愛らしいクモなのだが、黒い頭の部分は獲物を口にくわえていたのではなく、このオスのヤマトコマチグモの頭自体が黒いのだ。6月はこのクモの交尾期らしく、オスクモがメスを求めて地表をウロつくことが多いという。驚いたことには、このヤマトコマチグモは【毒グモ】の一つで、その口器の牙で咬まれると葉で敷く痛み、下手をするとアナフィラキシーショックを起こすこともありそうだ。写真の中の一枚は指で刺激を与えたものだったのだが、噛まれなくてよかった。その他のこのヤマトコマチグモの特徴は、第1脚が他の脚より断然長く、頭胸部は赤褐色(暗い朱色?)、腹部は黄褐色である。上顎は黒く、口(顎)の牙で獲物を噛む。ここに毒を持っていて噛まれると疼痛が出る。同類にはカバキコマチグモというものがいて、アレルギーのある人なら、下手をするとアナフィラキシー・ショック状態に陥るかもしれない。いずれにしても、怖い【毒グモの一種】である。
 名前は『小町』で可愛く、美しいクモだが、下手に手を出すものならエライことになるのは、綺麗なバラ(*G*)には「棘」、綺麗なクモにも、【毒】があるということか。

 このヤマトコマチグモは、日本の在来種で河川敷の草地や水田等に生息しているという。これがなぜ我が家の庭にいたのかは不明だが、ススキ(*H*)やチガヤ(*I*)、ヨシ(*J*)などのイネ科植物の葉で巣を作るらしい。ほかのクモ類のように糸で巣を張るのではなく、陸上や葉の上を歩き回って小さな虫を捕獲すらしい。
 注意すべきは、刺されないように観察することが重要で、今回のように指でクモの体に直に触れて刺激するなんてことはやめた方が賢明なのかもしれない。




*【参照HP】① 小さなクモ(*A*):小さなクモ類(*A*): a. 旬の風 492 アリグモ b. 旬の風 966 アダンソンハエトリ c. 旬の風 979 ハラクロコモリグモ d. クモ・ムカデ・ザトウムシなど節足動物の仲間 動物の写真館 90000回アクセス記念 ⑦≫e. 瞬・旬の風 86  アオオニグモ f.  瞬・旬の風 94 ササグモg.  新・旬の風 154  マミジロハエトリ h. 新・旬の風 182  ムツボシオニグモ (?)の卵のうi. 新・瞬の風 233  ヤミイロカニグモ幼体j. 新・旬の風 248  イオウイロハシリグモk. 新・旬の風 254 アシナガグモの一種 l. 新・旬の風 255 ネコハエトリ m. 新・旬の風 573 サツマノミダマシn. 新・旬の風 579 コゲチャオニグモo. 新・旬の風 617 オオヒメグモの一種 (ハモンヒメグモ?)、p. 新・旬の風 622 ワスレナグモ 、② ネット上のクモ図鑑(*B*):a. 昆虫エクスプローラ:[接続不能 ]b. サソリ・クモ図鑑ー岐阜聖徳学園大学:[ http://www.ha.shotoku.ac.jp/~kawa/KYO/SEIBUTSU/DOUBUTSU/musekitui/sessoku/kumo/index.html ]、c. クモ画像集:[ http://kumomushi.web.fc2.com/ ] 、③ 頼りにしていたクモ図鑑(*C*):昆虫エクスプローラ:[接続不能 ]、④ 別のサイトのクモ図鑑(*D*):サソリ・クモ図鑑ー岐阜聖徳学園大学:[ http://www.ha.shotoku.ac.jp/~kawa/KYO/SEIBUTSU/DOUBUTSU/musekitui/sessoku/kumo/index.html ]、⑤ クモ蟲画像掲示板(*E*):[ https://kumomushi2.bbs.fc2.com/ ]、⑥ ヤマトコマチグモ(*F*):a. クモ画像集   ヤマトコマチグモ:[ http://kumomushi.web.fc2.com/t_z/yamatokomachi.htm ]、b. 草花と自然Blog  ヤマトコマチグモ (大和小町蜘蛛):[ https://pianix.exblog.jp/28625281/ ]、c. 三重クモ談話会HP ヤマトコマチグモ:[ http://miekumo.web.fc2.com/kumozukan/yamatokomachigumo/yamatokomachigumo.html ]、
バラ(*G*):a. バラ  (*1072)b. バラ  [](*1518)c. バラ [] (*1519) d. バラの一品種 テディ・ベア (*1650 e. バラ []  ワイルド・ブルー・ヨンダー (ラプソディ・イン・ブルー)f. バラ[]・ カクテル・(*2639)gバラ [](*3536)h. バラ [](*3349)i.  バラ [] (*5197)j. 5338) バラ Ⅹk. 5362) バラ ⅩⅠ 、⑧ ススキ(*H*):a. 38) ススキ  (*38)、b. ススキ [](*4123)、c. ススキ [](*3879)、d. ススキ (ムラサキススキ?) [](*3832)、e. ≪旬の風 187≫ 久住・長者原チガヤ(*I*):a. チガヤ*601、b. チガヤ  (*2236)、c. チガヤ (*3273) 、d. チガヤ (*3738)、e. チガ  (*4182) 、⑩ ヨシ(*J*)アシ [別名: ヨシ] [] 






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                       * 2021.11.19

 

新・旬の風 629

 

            湯布院、お久しぶり!

 

 

 赤いイロハモミジの紅葉を見ると思いだす。湯布院の金鱗湖(*A*)の裏手にある「岳本公園」のモミジである。

 いつかここに行った時、イロハモミジ(*B*)の紅葉が極期を迎えていたようで、その下を通る皆の顔が赤く見えるほどだった。

 

 もちろん、近くにある「K」別荘(*B*)の庭の紅葉も素晴らしいし、金鱗湖湖畔の「シャガール(*C*)というレストランのテラスから見る景色も素晴らしい。金鱗湖と周囲の紅葉・黄葉、常緑樹の緑の織り成す景色、さらに紅葉の背景にある暗い水の色が紅葉・黄葉を浮き立たせた光景、素晴らしい。この季節、晩秋ならではの湯布院のものだ。

 

 コロナ禍が落ち着き始め、2年ぶりに初めての遠出で選んだのは、もちろん、この湯布院だった。朝10時に出発したのだが、少し遅かったようだ。3時間かかって由布岳(*D*)が見えてきた時には、ひどく懐かしい気がした。・・・『湯布院、お久しぶり!』

 

 湯布院インターを下る時に見える湯布院盆地の町の秋の景色も美しい。あえて金鱗湖(*B*)から離れた湯布院駅の近くに駐車した。目の前に由布岳('D*)を見ながら、次第に大きく近づいてくる由布岳と町の通り・観光客を見るのも僕は好きなのだ。

 

 金鱗湖に着いた。「K」別荘から金鱗湖の裏手に周って「岳本公園」に足を進める。今年はやや紅葉が早かったようだ。「岳本公園」横のイロハモミジ(*A*)の紅葉は素晴らしかったが、人の顔が赤く見えるほどの紅葉は終わっていた。それでも、やはりここの紅葉は実に素晴らしい。午後の太陽の光が紅葉・黄葉を透かし、浮き立たせた光景はただものではない。

 

 運よく(なぜか、いつものことなのだが、)湖畔のお気に入りのレストラン「シャガール」(*C*)のテラスの最前列席が空いていた。ここで軽い食事をしながら「金鱗湖」を満喫した。・・・最高だった。

 

 その後、由布岳後方にある「塚原高原」(*E*)までちょっと足をのばしたのだが、もう夕暮れまでに時間がない。そのまま佐世保への帰途に就いたのだった。

 

 




*【参照HP】 金鱗湖(*A*) a. ≪旬の風 354≫ 湯布院の風 薫る b. 旬の風 10≫  湯布院・耶馬溪・安心院の秋・紅葉 c. ウオーター・レタス(*2214) d. 旬の風 255 小雨と霧の湯布院 e. ≪旬の風 846  晩秋の「湯布院・金鱗湖」(写真:検索中)、f.≪旬の風 63≫ 晩秋の青空g. 旬の風 26 初秋の湯布院 イロハモミジ(*B*)a. イロハカエデ [別名: イロハモミジ] (*802)b. イロハカエデ 別名: イロハモミジ) [Ⅱ] (*1658) c. イロハカエデ [] (*3238)d. ≪瞬の風 832≫ もみじ(紅葉・黄葉) 「K」別荘(*B*):≪旬の風 10≫  湯布院・耶馬溪・安心院の秋・紅葉 金鱗湖湖畔の「シャガール」(*C*)≪旬の風 846  晩秋の「湯布院・金鱗湖」(写真:検索中)、 由布岳('D*)a. ≪旬の風 311≫ 湯布院  由布岳b. ≪旬の風 313≫ 壮麗! 由布岳c. ≪旬の風 26 初秋の湯布院 「塚原高原」(*E*) a. 旬の風 52≫ 由布院の森(1)b. ≪旬の風 52≫ 由布院の森(2)c. ≪旬の風 52≫ 由布院の森(3)d. ≪旬の風 52≫ 由布院の森(4)e.≪旬の風 170≫ 青空色の温泉 (庄屋の館)

 





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                      * 2021.11.20


5441) レモンマートル

 

 

 三男の住む福岡の糸島まで久しぶりに行ってきた。二人の孫に会いに行ったのだ。

 子供の成長というのは、本当に早い。こちらが年を取っていくのは自分ではあまり感じないが、子供の成長の分だけ老いぼれていくということだ。

 

 三男の嫁さんは最近まで多肉植物を集めていた、いわゆる「多肉女子(*A*)」だったのだが、今はもっぱらハーブ類を集める「ハーブ女子」になっていた。



 庭には幾つかのハーブらしい植物が植えてあり、その中で僕が気に入ったものは、レモンマートル(*B*)というものだった。黙って近くにいてもレモン(*C*)の香りが漂っていて、手で葉を少し揉んで嗅いでみるとレモンの強烈な香りが顔全体を覆った。本当に良い香りだ。見た目はごくありふれた葉の形で、やや画用紙程度の厚みを感じるものだった。

 

 このレモンマートルという植物は「オージープランツ」の一つで、オーストラリア原産の植物である。「オージープランツ」には、他にも多くのものがある。ユーカリ類(*D*)ブラシの木(*E*)、ミモザ(*F*)、ジャカランダ(*G*)、ゴクラクチョウカ [別名:ストレチア」(*G*)、アガパンサス(*H*)、コルジリネ(*I*)、サザンクロス(*J*)、ギョリュウバイ(*K*)、イソトマ(*L*)など多くのものがよく見られる。

 

 僕も幾つかの、いわゆる「ハーブ」とされる葉に良い匂いのある植物を庭に植えているのだが、三男の家の庭になかった「ハーブ」を次回のプレゼントとして持っていくことにしよう。

 

 

 

*【参照HP】 多肉女子(*A*)a. マサイノヤジリ (マサイの矢尻)*4344)、b.ハオルチア・オブツーサ(*4269)c. ハナツルソウ (*4758)d. 5440) ハナツルソウ(斑入り)e. カランコエ オルギアリス (*4268)f. エケベリア 「薄化粧」(*4760)g. 5044) カランコエ べハレンシス [天女の舞][検索中] レモンマートル(*B*)DARDEN STORY ライフスタイル レモンマートルの育て方とお茶の楽しみ【オージーガーデニングのすすめ】:[ https://gardenstory.jp/lifestyle/29832  ] レモン(*C*)a. レモン ★ (*804)b. レモン [] (*3080)c. レモン [Ⅲ] (*3184)d. レモン [](*3244)e .レモン []( 3257) f. 5326) レモン Ⅵ ★ g. 農業記  畑の雑草を抜く ユーカリ類(*D*)a. ユ-カリ (*1205)b. マルバユーカリ (丸葉ユーカリ)(*1930)c. レモンユーカリ (不確定)(*3560) d. レモンユーカリ [Ⅱ] (不確定)(*3561)  ブラシの木(*E*)a. ブラシノキ (*978) b. シロバナブラシノキ [別名:マキバブラシノキ](*3016 ミモザ(*F*)a. フサアカシヤ【←ギンヨウアカシヤ】 [](* 1528)b. フサアカシヤ【←ギンヨウアカシヤ】(別名: ミモザ)[](*1609)c. フサアカシア(別名 ミモザ) [Ⅳ] d. フサアカシア (別名: ミモザ) [Ⅴ]e.  パールアカシア [別名 ムクゲアカシア] ジャカランダ(*G*)ジャカランダ (*3099) ゴクラクチョウカ [別名:ストレチア」(*H*)ゴクラクチョウカ [極楽鳥花](別名:ストレッチャ・レギーネ)(*2128) アガパンサス(*I*)a. アガパンサス [別名: ムラサキクンシラン](*1718)b. アガパンサス [] (*3382) コルジリネ(*J*)コルジリネ (オーストラリス・レッドスター)(*3551) サザンクロス(*K*)a. ホワイト サザンクロス (*3521)b. サザンクロス (愛称)「クロウエア・サリグナ」Ⅱ (*3589) ギョリュウバイ(*L*)a. ギョリュウバイ  (*819) b. ギョリュウバイ (*3261) イソトマ(*M*)イソトマ (*3167) 




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こちらは・・・斑入り葉でない普通のハナツルソウ
                  ベビーサンローズ (アプテニア)

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5440)  ハナツルソウ(斑入り) Ⅲ
5440)  フイリハナツルソウ
5440)  ベビーサンローズ
5440)  アプテニア(別名:ベビーサンローズ)


 ハナツルソウ(*A*)はあちこちの庭で見られる多肉の園芸植物で、その花はビックリするほどのピンク赤色の花である。背景になる強い真緑の葉が補色関係となり、その赤さをますます引き立たせている。

 

 先日、その「ハナツルソウの斑入り種」と思われるものを見た。ただ、「斑入り」と言っても、よく見かける黄色や白い斑ではなくピンク色の斑入りだった。

 

 持ち主の方に名前を聞いてみたところ、「ベビーサンローズ」と教えてくれた。ハナツルソウによく似ていることを言うと、ハナツルソウは知らないが、「アプテニア」という別名があるという。

 

 「ベビーサンローズ」というものをネット上で調べてみたら、普通の斑入りでないものもハナツルソウ、斑のあるものもハナツルソウ、「アプテニア」という別名、さらには、「白覆輪花蔓草」というものもある。葉に斑入りのものを「ベビーサンローズ」というのか、斑の有無に関係なく「ベビーサンローズ」というのかが判らなくなった。多分、ハナツルソウ(花蔓草)のこと全体を「ベビーサンローズ」もしくは「アプテニア」というのだろう。

 

 以前に書いたかも知れないが、ハナツルソウ(花蔓草)は、茎が地面を這うように伸びていき、肉厚の葉っぱに直径2cmほどの濃いピンクの花を咲かせる。常緑の品種と斑入りの品種があり、斑入りの品種は秋以降の時期に、葉の縁がピンクに紅葉すると書いてある。この葉縁がピンクに紅葉するものが「ベビーサンローズ」と言われるのかが判らないのである。



 ベビーサンローズマツバギク(*B*)に似た可愛らしい花をつける常緑性多年草だがで、日陰だと花が咲かなくなるという。もともとは南アフリカ東部のものである。

 葉は肉厚の葉で花は品種によっては上記のようなピンク赤色ではなく、白色や黄色の花のものもあるという。それらは未だ見たことはない。

 一般の開花時期は4月~9月頃だが、地域によって開花時期にはズレがあり、暖かい地域であれば、もっと遅い時期に開花することがあるようだ。今回11月中旬というのに、今回のこの斑入りのハナツルソウにも一個だけ花が咲いていた。

 花言葉はこの花が小さく、ひっそりとした雰囲気があるため「淡い恋心」の花言葉らしいのだが、「小さいながらもひどく情熱的な恋心」と感られる。・・・僕には。

 

 




*【参照HP】 ハナツルソウ(*A*)a. ハナツルソウ (花蔓草) (*1921)b. ハナツルソウ (*4758)、② マツバギク(*B*): a. マツバギク*1704、b.マツバギク   (白花(*3096) 、c. マツバギク  (*3729)









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