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                            * 2021.07.09

5351) センボンヤリ  

 

 

 センボンヤリ(*A*)の花柄が6月上旬頃から伸びてきていたのだが、その先端に蕾が付き出したのは、7月になった数日前のことだった。それが開いたのは一昨日のことで、筆先のような茶色の花だった。

 「花」といったが、これはもう花ではなく、タンポポ類に共通した実を付けた「綿毛」である。花は咲かなかったのか?

 この時期のセンボンヤリの花は閉鎖花で、花弁が春先のように開くわけではないことは知っていたが、本物の閉鎖花という花はどこにあたるんだろう?。

 どうも・・・筆状のものが緑色から茶色になってやや開き始めた時のものが細い筒状の花(両性花)らしいのである。

 春先に咲く紫赤色の小さな花とはまるで違ったものなのだ・・・!

 

 「センボンヤリ」の名前の由来は、夏から秋の花後にできる尖った花と種子が四方八方に広がり球状になったものを、江戸時代の大名行列の中にある長槍を放射状にした【千本の槍】に例えたものである。粋な名前で素晴らしいと思う。

 

 この庭のセンボンヤリは、2~3年前に熊本の通潤橋(*B*)に行き、その裏手にある「五老が滝」(*C*)に下る急な坂道の脇で見つけ、その「槍」の一部を種として持ち帰ったものだ。ちょうど今のような状態だった。

 その後、福岡と佐賀の県境にある「樫原湿原(*D*)」近くの草はらで小さなセンボンヤリの赤い春の花を見た。センボンヤリというのは、春に小さな紫赤色の花(紫タンポポと言われる)と、夏から秋にかけてこの【千本の槍】のような別の2種類の花を別々に咲かせるのである。・・・・不思議な花だ。

 

 我が家のこの庭のセンボンヤリも春先に小さな花を付けていた。春の花は小さく可憐なもの、秋の花は大きくて何かがっしりした感じのもの・・・この相反する花の姿もじつに面白い。

 

 今回そのセンボンヤリの秋の花を十分観察しようとして、毎日見ているのだが、雨が降ると綿毛の部分が数本ずつくっついて、平たい角ばった羽のようになる。『千本風車』みたいな・・・これも面白い。

 もちろん雨でやんで花が乾けば、また丸い【千本槍】に戻る。

 


 センボンヤリは多年草であり、毎年この二つの変化が見られる、ただ、種が落ちてどんどん増えるということはないようである。日本の在来種であり、東アジア地域(中国・朝鮮・ロシア)でも見られるという。



 

 


*【参照HP】 センボンヤリ(*A*)a. センボンヤリ (*912)b. センボンヤリ  [] (*1456)c. センボンヤリ [](*3004)d. センボンヤリ [](*4957)e.  センボンヤリ  [花]  (*5045) f. 5162) センボンヤリ g.  センボンヤリ(幼い葉) (5088)h. 松江の花図鑑 センボンヤリ:[ https://matsue-hana.com/hana/senbonyari.html ]i. .  Wikipedia センボンヤリ:[ https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%83%9C%E3%83%B3%E3%83%A4%E3%83%AA ] 熊本の通潤橋(*B*)・五老が滝(*C*)::a. ≪旬の風 830≫ 壊れていた「通潤橋」b. フジ [] (*4965)c. ウマノミツバ (*3409)d. ナガバハエドクソウ [] (*3419) e. センボンヤリ [](*4957)f. 九州旅ネット 五老ケ滝 :[ https://www.welcomekyushu.jp/event/?mode=detail&id=9999902006019&isSpot=1&isEvent= ]